お香典とは
2017.2.15.(水)
大切な方を亡くされて、お気持ちが不安定になりながらでも、
喪主であれば故人のご納骨まで全てをとりまとめなければなりません。
葬儀社の手配、お通夜、ご葬儀、告別式、火葬、ご親戚やご遺族の方たちへのお食事の席や交通の手配、49日法要、白木の位牌から本位牌への魂入れの手配、お寺さまへのご連絡、役所への死亡手続き、お仏壇の購入、、、などこの他にもやらなければならないことが沢山御座います。
本当に大変です。
お気持ちが優れないままこれら全てを取りまとめないといけないのですから。
初めてのご葬儀に何もわからないままでとても不安ですよね?今の時代は世の中が核家族が増えているというニーズもありますから、全て葬儀社の方にお任せすればご納骨まで行ってくれるところがほとんどです。
それなら何も知らなくても大丈夫なんて思わないでほしいです。
しっかりご葬儀に関する知識はしっかり大人のマナーとして身につけるべきです。
その中で、「あ、そうだったんだ。そういう意味があったのね。」というような知識を文珠堂から発信して行きたいと思います。
「お香典」って聞いたことありますよね?
そうです、亡くなられた方へ現金を包んでお渡しするものです。
ですが、本来は亡くなられたご遺族へお線香や抹香、お花をお渡しするのが大昔からの習わしになっています。それが徐々に時代の変化によって、参列者から大量のお線香と大量のお花をいただくと喪主様が大変になるということで、現金に変わったそうです。お悔やみの現金ではなく、「このお金でお線香やお花を買って、ご供養してください」という意味が込められているのです。
また、お香典を裸のまま持ち歩くのはマナーとして良くありませんから、袱紗(ふくさ)に包んで行きましょう。袱紗(ふくさ)にはご祝儀用とご葬儀用に分かれているので、紫色のものを選んでください。
お香典には宗教によって書き方が異なりますので注意してください。
仏教の場合
※先方の宗派がわからない時は白紙、水引は白黒、薄墨で「御霊前」と書き、下にフルネームを書きます。
※先方が仏教と知っていれば、蓮の花の絵が書かれたものでも良いです。
※「お香典」や「お香料」=「御霊前」と同じです。
キリスト教の場合
※ユリの花や十字架が描かれた熨斗袋(のし袋)を使います。
※「御霊前」=「御花料」どちらかを書き、フルネームを下に書きます。
神式の場合
※神式では無地の熨斗袋(のし袋)に白黒または双白もしくは双銀の水引きのものなどを用います。
※表書きは「御神前」「御玉串料」「御榊料」などです。その他に「御霊前」は宗教を問わず使えるとされています。
このようにご宗派によって形式が異なりますので注意が必要です!
次は熨斗袋の下に書く会葬者(ご自身のお名前)の書き方をご説明いたします。
本人の場合
※フルネームで中心からズレないように書きます。
夫が不在で妻が代理する場合
※夫の名前の左下に小さく「内」を書きます。
連名の場合
※夫の氏名の横に妻の下の名前のみ書きます。
※結婚してまもなくても新しい姓を書きます。
会社の社名で書く場合
※〇〇株式会社、中央に氏名を書きます。
※もし、会社の上司の代理で会葬する場合は、氏名の左下に「代」と書います。
最後に、御霊前と御仏前の違いにつきましては、
御霊前・・・お亡くなりになられてから49日経たない間の事です。
御仏前・・・お亡くなりになられてから49日経った後の事です。
お亡くなりになられてから初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日の49日の間に、故人が極楽浄土に行けるかどうかの裁判を行なう期間があります。これを忌中といい、忌日法要と言います。
49日が過ぎると、一回忌、三回忌、五回忌、七回忌、、、と続き、これを年忌法要と言います。
御霊前と御仏前を間違えられると大変失礼にあたりますので、注意が必要ですね!
ご葬儀は必ず御霊前になります!
以上がお香典の正しいか書き方です。
もし、これを見て分からないことが御座いましたら、文珠堂までご連絡くださいませ。