高級和型五輪塔墓
2019.9.22.(日)
こんにちは。
先日ちはら台霊園にて工事が完成した、お墓をご紹介します!
ご紹介の前に、HPに掲載することに、ご理解頂きましたお客様に感謝申し上げます。本当に有難う御座います。
今回ご紹介するのは、インド産 本クンナム(クンナムE)と呼ばれる、数ある黒御影石の中で最も硬く、最も黒々しく、最も光沢がある、本物の黒御影石で施工させて頂きましたお墓です。しかも今、あまり宗派不問の霊園ではお目にかかれない五輪塔を建立して頂きました。
五輪塔とは和型・洋型のお墓の原型とされ、大乗仏教が日本に伝わり江戸時代の庶民はまだお墓を持つ事が出来なかった頃、部落の菩提寺に平安時代後期から五輪塔が建立されていて、そこに先祖代々之墓の永代墓として建てられておりました。時代が進むにつれ、少しずつ各一族のお墓を建てられるようになってきた頃に五輪塔ではなく和型墓地のような縦長のお墓が多く建立されたそうです。
五輪塔には「空」「風」「火」「水」「地」の梵字が彫り込まれています。仏教でいうところの宇宙の五大要素を表現したものです。仏教ではこれらの五大要素が融合し、そこに知識の「識」が備わったことで、初めて宇宙=人が成り立つのだと考えられているのです。
さて、難しい話しは置いといて、最高級黒御影石クンナムを使用した五輪塔をご覧ください!
何も混じり気のない純度の高い黒御影なので、表面が鏡のように移ります。
外柵のデザインも彫り込みで加工することも出来ましたが、墓誌を羽目に差し込むので安全策をとり今回のデザインとなりました。写真正面に尖ったパーツがあります。
こちらは上下蓮華加工といいお墓の高級感や格式の高さを象徴しています。特にこちらのクンナムや他の黒御影石を使用すると石目が細かくムラが出ないので鋭角に加工すると粗めの御影石に比べ輪郭がはっきりと浮かび上がります。
さらに火玉の下の竿石を額入れにし、お墓入り口の柱(親柱)には額出し加工にすることによって文字を彫り込む際に全体のバランスが良くなります。さらに角灯篭の火袋と、香炉の扉とマッチして、もはや鳥肌が立ちますね。
あえて塔婆立てと墓誌はシンプルに、装飾することなく額面出し加工に収める事により、派手すぎず、大人しい印象となりました。
お墓の加工の種類は豊富にあり、平面、丸面、額面、銀杏面、浮き彫り、深彫り、ツヤとり、etc…。たくさんあります。
お客様と何度もお打ち合わせをし、フルオーダーメイドで製作していきますが、
簡単に、
「かっこいいお墓」
「可愛いお墓」
「シンプルなお墓」
「どこにもないようなデザインのお墓」
なんとなくで結構です。お気軽にお墓のイメージをお申し付けください。完成図面を作成いたします!
今回、お客様と長期間に渡りお墓のお話しの機会を設けていただき、私自身も初めての五輪塔でしたのでとても勉強させていただきました。本当に有難う御座いました。
こちらの記事はご参考までにご覧いただけましたら幸いです。
失礼致します。