外柵リフォーム工事〜完成〜
2020.7.19.(日)
こんにちは。
先日から進めておりました、お墓の外柵工事が全て完了しました。
今回は外柵を、近年人気の高い、安心のインド産アーバングレーを使用しました。吸水性・耐久性にバランスの取れた優秀な石材です。
白御影石の代表的なG623やG 688などは、吸水が多く、経年劣化による石の表面が変化します。
難しい言葉を使うと難しいので、簡単にいいますと、雨に含まれる成分や砂に含まれる鉄分が石の内部と反応し赤錆が出てきてしまう現象です。
この石の錆汚れは落とすことができません。ですから、初めから吸水率の低い石材を選ばれるといいと思いますが、中国産のG623の白御影石よりも、インド産のアーバングレーの方が価格は高いです。
ですが、長い目で見たときに後者を選べば、日々の掃除や、大きな地震に耐え、夏の強い紫外線に強いなどメリットは様々です。
決してアーバングレーが一番高い訳ではなく、価格と石の性質のバランスが取れた石材なので、私はいつも必ずお客様にお勧めさせていただいております。
こちらが工事中の写真です。
敷石の下には山砂ではなく、支柱を立て、中割れしないよう支えております。
納骨堂(お骨を納める部屋)は風化による経年劣化が少ない部分ですので、白御影石を使用しております。
羽目を取り付ける前の写真です。階段の高さはつまづきにくく低く設計しました。
既存墓石に穴を開けて、耐震ステンレス棒を通しております。
五輪塔も同じく、耐震ステンレス棒を通しました。
最後に、ビフォー↑
アフター↑
今回もお客様と何度も打ち合わせを行い、こだわりの詰まった外柵のリフォーム工事となりました。
長年に渡り、古いお墓を守ってきたお客様にとっては苦渋の決断だったかと思いますが、ご覧になっていただいたときに、ご満足頂けたご様子でした。本当に有難う御座います。
今回の工事にかかった時間は、打ち合わせから完成まで、およそ90日でした。
また、リフォーム工事がありましたら、こちらに載せていきたいと思います!
有難う御座いました。